写真共有サービス「Flickr」、21周年記念イベント

Flickrバースデー・フォト・チャレンジの案内告知

2004年2月10日に誕生した写真共有サービス「Flickr」が21周年を迎えるにあたり「バースデー・フォト・チャレンジ」がオンライン開催されます。今回は、当該イベントについて詳細を見ていきます。  

   

Flickrバースデー・フォト・チャレンジの専用グループ

Flickr上に「21 Day Flickr Birthday Photo Challenge」グループが設けられ、ここに毎日個別に決められた”お題”に沿った写真を投稿していくというもの。

このチャレンジ企画は米国時間2025年2月10日にスタートし、2025年3月3日迄の連続21日間に及びます。

 

Flickrバースデー・フォト・チャレンジの”お題目”

”お題”は21日間分・計21個が発表されており、これに従った写真にハッシュタグを付けて前述のFlickrグループに投稿していきます。

全21日間終了後、Flickrスタッフが各テーマでの優秀作を選出し、選出者には有料アカウント「Flickr Pro」の権利が贈られる他、Flickr公式が運用するFlickrブログで写真紹介されるとのこと。

 

なんともFlickrらしいと感じるのは、全ての動機が金銭に絡んでいない点です。Flickrは有料の写真共有サービス(無料では制限つきなので本格的に利用するには有料会員になる必要があるサービス)であり、ユーザー側がわざわざ支払いをしているが故に、クオリティの高い写真やディスカッションが集まるのが特徴。

その為、いわゆる「インプレゾンビ」と呼ばれるような、広告収益を得る目的でインプレッション(閲覧回数)を稼ぐ輩がいません。

SNSが台頭し始めた頃、FlickrもSNSへの道を模索した感があり古参ユーザーから「Flickr is a Service,Not a SNS」(=フリッカーはサービスであり、SNSでは無い)運動がありましたが(この記事2013年5月を参照)有料サービスを軸としたことで収益的には苦しい状況が続くものの、21年の時を経て、質の高い写真が集まる場として唯一無二の文化的に価値ある空間として発展していると考えます。〔了〕

  

※補足情報: 写真共有サービス「Flickr」(フリッカー)とは

Flickrロゴマーク

Flickrは、写真を愛する人々が自身の作品を世界に向けて公開し、他のフォトグラファーと交流を深めることのできるオンラインサービスであり、膨大な写真ライブラリを有することから、(日本での認知度は低いものの)政界中の熱心な写真愛好家に支持されたサービスです。

2004年の設立以来、写真の管理や編集、公開といった機能の充実を図り、特に高解像度の画像をオンライン上に保存し、体系的に整理する手段として、高い評価を受けています。

Flickrユーザーは、自ら撮影した写真をテーマごとに分類し、適切なタグを付与することで検索を容易にすることができるだけでなく、コメント機能やグループ機能を利用することで、同じ趣味を持つ人々との交流を深め、写真に関する知識を共有することができる特徴があります。さらに、Flickrではライセンス設定を細かく指定できるため、写真の商用利用の可否を自由に設定したり、閲覧者に対してダウンロードを許可するかどうかを選択することも可能。

無料プランでは一定のストレージ容量が提供されるのみですが、有料Proプランに加入することで広告の表示を排除し、アップロード数の制限を解除することが可能となり、より快適な環境でサービスを利用できるようになります。

Flickrは単なるオンラインストレージにとどまらず、写真を通じたコミュニケーションの場としての役割を果たし、多くの写真愛好家にとって欠かせない存在(スペース)です。

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